@下絵描(したえがき)
石黄粉を水で溶き、下絵を描く。
文様描(もんようがき)
絞漆や黒呂色漆で、下絵通り文様を描く。
A紗蒔き(しゃまき)
素黒目漆、あるいは素黒目漆へ油煙を混入した黒種漆を塗り、この濡れた塗膜の上に炭粉(モミ殻炭粉)をふるいに入れて蒔き掛ける。
B炭粉払い(すみこはらい)
紗蒔きが終ったら、余分な炭粉を器物から振り払い、2・3日乾燥させる。
C紗蒔き(しゃまき)
軽く空研ぎした後、素黒目漆へ油煙を混入した黒種漆を塗り、再び紗蒔きする。余分な炭粉を振り落とした後、乾燥させるが、この乾燥はていねいな程良いといわれている。3日ぐらい漆風呂へ入れ、風呂から出して後7日間ぐらい放置しておく。
D空研ぎ(からとぎ)
E素黒目漆塗
テレピンか灯油で薄くした素黒目漆をハケで薄く塗る。
F仕上げ研ぎ
大清水砥で水研ぎする。この場合、中くらいの硬さのものが使われる。
G炭研ぎ
するが炭やろいろ炭で研ぐことをいう。最近では耐水ペーパーなども使われている。
H摺漆(すりうるし)
漆をこすりつけるようにして薄く塗り、和紙で拭き取ることを摺漆という。
I艶付け(つやつけ)
角粉と菜種油で研磨材を作り、軟らかなネルで磨く。
J摺漆と艶付けのくりかえし
摺漆をし、乾燥後、指に菜種油と角粉をつけて磨く。 |