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日 時:平成8年7月12日(金)午後6時30分から
場 所:ホテルニューキャッスル 「花梨の間」
テ ー マ:「ネットワークコミュニケーション論」
副 題:弘前からHIROSAKIへ
講 師:弘前大学人文学部助教授
佐藤 和之(サトウ カズユキ)先生
講師プロフィール
氏 名: 佐 藤 和 之 氏
所属・職名: 弘前大学助教授・人文学部国語学研究室
生年月日 : 1955年2月
出 身 地 : 山形県山形市
最終学歴 : 東北大学大学院
学 位: 文学修士
専門分野及び研究概要: 国語学・方言学
○方言主流社会を構成する人々の言語意識と言語行動に関する調査・研究
もし地域社会が方言話者だけで成立しているならば、ことばの使い分け問題は
日本語にとって大した問題とはならない。方言で生活することが日常の社会に
とっての方言と共通語の問題を考える。
○日本語国際センサスの実施と行動計量学的研究
国際社会の中で、経済力をつけた日本語は、どのような使われ方をし、どのよ
うに評価されているのか、主にアメリカ・中国での日本語の社会的評価を考え
る。
○非日本語話者に対する災害情報の伝達方法についての研究
日本国内に多くの日本語を話せない人々をかかえるとき、災害情報はどのよう
な言語で、どのように流されるべきなのかについて考える。
【主要な論文など】
現代人の方言意識
ー意識を支えるもの・意識が意味するものー
アメリカの日本語・中国の日本語
ー国際社会における日本語の立場を考えるー
外国人のための災害時のことば
ーEasy Japanese の提唱とラジオの効用ー
日本語使用者の言語意識と言語行動
ーロサンゼルス・サンフランシスコでの予備調査報告ー
方言主流社会 ー地域構成員の多様化とその言語意識
現代人の方言意識 ーかつて方言はスティグマだった
津軽のことば・東京のことば
方言と標準語 ー津軽方言話者の言語意識と言語行動ー
津軽・南部藩境地帯に見る言語差の実態
ー青森県平内町方言を具体例としてー
山形県村山方言語彙の崩壊と残存
津軽方言母音の音相実態と標準語音化に関する一考察
ー五所川原市方言話者老年層と若年層との対比よりー
東北方言に対する方言話者と標準語話者の知覚傾向と識別能力
ー南奥方言のイ段音・エ段音を具体例としてー
図説『青森県の歴史』(共同執筆)